ペロベーシストはベースの玉者

広島の片隅でうずくまっている素人ベーシストのとりとめのない日常 個人サイト:http://ryoujihiroshimabass.web.fc2.com/

セッションの前

6月12日の『山口”PON”昌人 Drumクリニック& ROCKセッション』の前日、わしはなかなかの食あたりに悩まされていた。
さすがにその日何を食ったかまでは覚えていないが、おかんの手料理であることは間違いない。
とにかくかなりキツかった。野球で言えばフェアラインギリギリに落ちる長打である。
そんな状態で、とりあえず予約したホテル(ポイントを利用して2,000円だったが、正規の値段だったら腹が立つレベルのしょぼいホテル)で過ごした時間の半分はトイレの中だ。
食事などできようもなかった。食ってたら上からか下からかとにかく出てしまっていただろう。最悪のコンディションだった。
さて、それでも出発する頃には腹の調子も悪いなりに安定してきたので、とりあえずバスセンターへと出かけることにした。
今となっては間違いだと分かっているのだが、バスセンターから五日市方面に出るバスに乗れば、徒歩の時間を短くできるという情報をキャッチしていたので、とにかくバスセンターに行ったのだ。これが悲劇の始まりだった。
ゲットした(間違った)情報によると、藤の木台方面のバスに乗れば良いということだったので、普段からバスを利用しないわしは、とりあえずバスセンターの係員にどの乗り場から出ているバスに乗れば良いのかを聞いてみた。
「藤の木台方面のバスはどの乗り場から出ていますか?」
すると、返ってきた返事は
「西部方面ですか?」
だった。
質問に対して質問で返すのとはどういうことだと思ったし、なんでそんな事も知らねぇ奴が働いていやがるんだとも思ったが、正直時間も時間だったし体調も体調だったので、とりあえず
「そうです」
と答えた。すると
「3番乗り場です」
という返事が返ってきた。
で、言われった乗り場で待っていても、いつまでたってもパンタグラフに藤の木台と書いてあるバスは来ない。
とりあえず来たバスに乗ってみることにしたが、どうも良い予感がしない。
案の定そのバスは希望の方面に行かないことがわかったので、とりあえず横川駅で下車した。
こうなると是非も無い。わしはバスセンターの職員を内心で非常に口汚く罵りつつ、JRに乗り込むことにした。
JR五日市駅から現場のライブハウス オクトパスまでは徒歩でおよそ10分程度。
体調のことを考えるとしんどいが仕方がない。とにかく道がわからないので、スマホのマップに道案内を頼むことにした。
しかしこれもいけなかった。どういわけかスマホは、わしを指定した目的地ではなく気の利いた海鮮料理を出してくれるコジャレた居酒屋に案内しやがったのである。
一体何があったというのだ。さっぱりわからん。一体わしは今どこにいるのだ?
仕方がないので、今度はライブハウスのあるビルの名前を入力すると、よく似た違う名前のビルに誘導された。泣きそうだった。
なぜだ。なぜこいつはわしを目的地とは全く違う場所に案内したがるのだ。クリニックはとっくに始まっている。このままではセッションに間に合わない可能性すらあるのだ。
某スポコン女子バレーアニメの主題歌に
「涙が出ちゃう。女の子だもん」
というあまりにも有名なフレーズがあるが、食あたりの真っ最中に4、5kgはある楽器を背負って、本来徒歩10分少々でつくはずのところなのに1時間以上歩かされれば、ヲッサンだって涙が出そうになるものである。
最後の望みをかけて、再びライブハウス オクトパスと入力してマップに案内をさせると、今度こそ、ようやく目的地に到着できたのだ。
五日市駅に到着してから、実に2時間近い時間が経過していた。とにかく、色々あったがこの行軍訓練はようやく終わりを告げたのである。
予想通りクリニックは終盤だった。それでも、PONさんが参加者に直接アドバイスを送るのを一緒に聞くことができたのは良かった。
そして、それを実演してもらうという流れでセッションに入った。
「最初はスモーク・オン・ザ・ウォーターです」
オーナー。マジっすか(つД`)
そんなわけで、息も整わず汗も止まらない状態でステージに上がり、オーナーのアドバイスを受けつつ簡単にベースをセットアップしてあの映像の演奏となったのである。
も一度紹介しよう。その時の映像がこれだ。1・2・3⇐


案外そのおかげで力が抜けた演奏になったのかもしれない(苦笑)
まあそんなワケで、今となっては笑い話だが到着まではこんなに大変だったのである(爆)